硝酸性窒素と野菜の色 ～検証「野菜の裏側」 - 食の安全情報blog
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本書を読むと、野菜に関する記述以外に医療に関する記述が随所にあります。第７章は「医者にもクスリにも頼らない！自然と調和する生き方」と題してさえあります。この表題の通り、本書の医療に関するスタンスは標準医療に対する否定です。文中の表現自体は巧妙に断定を避けていますが、本書を読んだ人の中には鵜呑みにしてしまう人もいるでしょう。
あなたは「人の命を奪うには免許はいらない。」とおっしゃいました。あなたはご自身が薦めた本を読んだ人が、そのために標準医療を拒否し、命を落とすかも知れないと考えたことがありますか？
また、本書では予防接種にも否定しています。これも、記述自体は著者が予防接種を避けているという表現ですが、予防接種に懐疑的な人は読んだら、やはりやめようという気になるでしょう。
予防接種は個人が病気にかかるのを予防するという意味の他に、社会が免疫を獲得することで弱い人への感染を防ぐという意味もあります。
あなたはご自身が薦めた本を読んで予防接種をうつのをやめた人が感染を広げることで、気付かないうちに他人の命を奪う危険性を考えたことがありますか？
今一度、本書の内容を検討していただけると幸いです。